浄土真宗の西本願寺の法名(戒名)の値段や、帰敬式についてまとめました。
浄土真宗の西本願寺の法名(戒名)について
浄土真宗の西本願寺では、戒名ではなく法名(ほうみょう)と呼びます。
浄土真宗では自力修行を行わないため、戒名という言葉は使われません。
阿弥陀様の必ず浄土へ救いとるという本願を「法」と呼び、その法の中に生かされているので、法名といいます。
戒名は死後つけられるイメージがありますが、浄土真宗では「帰敬式(ききょうしき)」を受ければ、生きているうちに法名をいただくことが可能です。
浄土真宗の帰敬式(ききょうしき)とは?
前述の話の流れからだと、帰敬式は法名を頂くための儀式と思ってしまいますが、実際は違います。
帰敬式とは、浄土真宗の門徒としての自覚を持ち、親鸞聖人のお念仏の教えを依りどころに生きていくことを阿弥陀様の前で誓う儀式のことを指します。
帰敬式は、俗に「おかみそり」と呼ばれています。
おかみそりって剃刀で何かするの?と思いますが、実際に剃刀が用いられます。
剃髪を模して、頭に軽くあてられる儀式があるのですが、実際に剃られるわけではないのでご安心下さい。
帰敬式を受けるには?
帰敬式の場所は、京都の西本願寺になります。
ほぼ毎日、午前と午後の2回行われています。
(1月1日、16日は午後のみ、1月8日と12月20日は行われないのでご注意ください。)
冥加金として、(成人)10,000円、(未成年)5,000円が発生します。
京都は遠い・・・という方は、東京の築地本願寺でも行われています。
京都の西本願寺とは、値段や日程も異なりますのでご注意ください。
日程は法要に引き続きで行われることが多く、毎日は行われていません。
調べてから申込をされると良いでしょう。
冥加金として、(成人)15,000円、(未成年)10,000円が発生します。
浄土真宗の西本願寺の法名はどのような字?
浄土真宗の西本願寺の法名は、「釋○○」(釋(しゃく)+二文字)となります。
道号や位号はなく、「釋」になります。
「釋」ってどう読むの?と思いますが、お釈迦様の「釈」の旧字体です。
「釋」という文字は弟子(仏弟子)になったことを指します。
また、内願(ないがん)といって、法名の中に自分の名前の一部や、希望する文字を入れることが可能です。
こちらは別途1万円以上かかります。
注意点としては、帰敬式を受ける2ヶ月前までに申込をする必要があります。
浄土真宗では、「霊位」、「位」、「居士(こじ)」、「大姉(だいし)」という文字は使われません。
院号をつけたい場合ですが、「永代経懇志(えいたいきょうこんし)」と言って、末永くお経が読まれるようにと、お寺の維持や活動のために一定上の金額を本山に収めると、院号をつけていただくことが可能です。
浄土真宗の西本願寺の戒名の値段
帰敬式を受ける前に亡くなってしまった場合、葬儀で法名をつけていただくことになりますが、これは緊急の措置であり本来の姿ではありません。
そうは言っても何が起こるかわからないのがこの世です。
浄土真宗の法名(戒名)の相場は基本的には無料だそうですが、帰敬式で収めるお布施が相場と考えられています。
しかし、場所によっては以下の金額のお布施を払っている場合もあるようなので、親戚が同じ檀家、宗派であれば確認しておくと良いでしょう。
釋○○・・・10~30万円
○院釋○・・・50万円~
お気持ちで・・・という住職様が多いですが、実際のところ、はっきりした金額は不明です。
生前のうちに、できるだけ早く法名をつけていただくことが望ましいですね。
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